そだてる
AI時代

生成 AI を評価制度のどこに書くか:段の期待・評価項目・職種の 3 か所で比べる

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先に結論

  • 段の期待には、「説明できないコードを出さない」のような道具に依らない文で書く(編集部の見立て)。
  • 評価項目には利用の量を入れない。入れるなら研修と道具を先に用意する(Accenture)。
  • AI エンジニアは求人の題だけ分け、社内の段は増やさない(Invitation Homes)。

経営から、生成 AI をもっと使ってほしい、評価制度にも入れられないか、と相談されたとします。「評価に入れる」と一口に言っても、書く場所は 3 つあり、場所によって起きることが違います。

書く場所何を書くか例
段の期待キャリアラダー(等級ごとに期待する行動を書いた表)の各段の文に、生成 AI を使った仕事の期待を書く説明できないコードは出荷しない、という期待
評価項目評価の面談や質問票で、生成 AI の利用そのものを見る質問票で AI の利用について聞く
職種「AI エンジニア」のような新しい職を、別の等級や別の基準にするか決める求人の題を「Staff AI Engineer」にする

この記事は、3 か所それぞれで、書いた会社・外した会社・書かなかった会社の公開の判断を並べます。

調べたのは 14 社です。海外の 11 社は、段の手引きを公開している会社と、経営者が評価での AI の扱いを公に話した会社です。国内の 3 社は、この媒体のキャリアラダー比較で読んだ会社と、検索で見つかった会社です。3 か所すべてについて公開している会社はありません。この記事の表の「−」は「公開されていない」で、「やっていない」ではありません。

受け手の問い

AI のために AI を使うのか、という問い

Duolingo(語学学習アプリの会社)の CEO Luis von Ahn は、2025年4月に全社メールで「AI-first」を宣言しました。メールは方針として次の 5 つを挙げています(Duolingo の LinkedIn、2025年4月28日。本文は画像)。

1 年後、2026年4月10日に公開された番組で、von Ahn は AI の利用を評価に入れるのをやめたと話しました(Silicon Valley Girl、2026年4月10日。発言は番組の自動字幕で確かめました)。社員が実際にそうしていたかは分からないと前置きしたうえで、社員から次のように尋ねられていたと話しています。

「Do you just want us to use AI for AI's sake?」

AI のために AI を使えということか、という問いです。von Ahn は、成果に責任を持ってもらうのではなく、場面によっては合わないものを押しつけているように感じた、と外した理由を話しました。社員には、評価で最も大事なのは自分の仕事をできるだけよくやることで、AI はしばしばその助けになるが、ならない場面もある、と言い直したそうです。

シニアが拒んだときに起きること

反対向きの声もあります。Adobe の Sites engineering team(Adobe の中の 1 つの開発チーム)が公開した「AI-First Leadership」は、尊敬されるシニアが AI の道具を目に見えて拒むと、若手は使うのをやめるのではなく、助けを求めるのをやめ、使っていることを隠すようになる、と書いています(Adobe、GitHub)。

Duolingo の問いは評価に入れたときの声で、Adobe の文はシニアが拒んだときの話です。編集部の見立てでは、評価制度に何も書かない場合も、周りの振る舞いから「使わなくてよい」と読まれて同じことが起きうると考えます。ただ、評価に書かなかったときの受け手の声を記録した公開の例は見つかっていません。

評価制度に生成 AI が入り込む理由

経営が全員に本気を伝えたい

AI の利用を評価に入れると公表した会社のうち、Shopify と Duolingo は、評価と同じ文書で人員や採用の決まりも変えています。Accenture は、評価に入れる前に投資と研修をしたと説明しています。

会社評価のほかに変えたこと出典
Shopify人員や資源を求める前に、AI でできない理由をチームが示すTobi Lütke、2025年4月7日
Duolingo採用で AI の利用を見る。人員は自動化できない場合だけ認める前出
Accenture評価に入れる前に、大きな投資と研修をした決算説明会、2026年3月19日

Shopify のメモは「Everyone means everyone」と書き、CEO と経営陣も含めた全員に当てはめています。

編集部の見立てでは、ここでの評価は「会社が本気だ」と全員に伝える道具として使われています。人員の決まりと並べて出しているのはそのためだと読みます。

段の文が古くなる

もう 1 つの理由は、技術の変化で段の文が古くなることです。

アンドパッドは、職種 3 種・グレード 5 段階・約 200 項目の Grading Definition(グレードごとの期待の定義)を作り、2025年下期から正式に評価を始めました。同じ記事で、定義は固定ではなく更新し続けるものだとし、こう書いています(アンドパッド、2025年11月21日)。

「特に近年はAI Codingの進化が著しく、1年前に想定していた「求められる能力」が変化してきています。」

サイバーエージェントは、2026年にエンジニア向け評価制度「JBキャリアプログラム」を全面刷新しました。背景に、エンジニアと AI が協働する「AIドリブン」な開発組織への進化を挙げ、AI で開発生産性が高まるほど、求められる価値は「何を作ったか」だけでなく「技術によってどのような変化を生み出したか」へ広がる、と書いています(サイバーエージェント)。

エンジニア組織で利用と成果が分けにくい理由

AI コーディングツールの利用は、トークン(生成 AI に渡し、受け取る文字の量。費用の単位)や、PR(コードの変更を取り込んでもらう単位)1 件あたりの費用として、人ごとに自動で取れます。

会社取れる数字と、その扱い出典
Shopify社内の窓口でチームや人ごとの費用が見える。最も多くトークンを使った人を称える一覧がある(いい仕事をしているかを見るためで、スクリプトで回すのは違う、と添えている)The Pragmatic Engineer、2025年7月2日(自動字幕)
IntercomAI の利用の強さ・深さ・PR 1 件あたりの費用・プロンプト(AI への指示の文)の質と、全体の出力から、エンジニアを利用の度合いで層に分けるIntercom、2026年4月16日
PostHogエンジニアの出力の統計を Weave という道具で集めるが、AI の利用を詮索するためには使わないPostHog

数字が取れると、それを成果と取り違える心配が出ます。Invitation Homes(米国の住宅賃貸の会社)は、Director 向けの読み物に、生産性の伸びが本物で、指標の雑音ではないことを確かめるよう書いています(Invitation Homes)。Adobe の「AI-First Leadership」も、問題は速さそのものではなく、速さだけが測られることだと書いています。

編集部の見立てでは、エンジニアの評価に AI の利用を入れると、PR の数のような活動量の数字に流れやすくなると考えます。指標を個人の評価に使う問題は開発生産性の指標を個人の評価に使うかで詳しく扱いました。

書く場所 1: 段の期待

段の文に生成 AI を書いたかを、会社ごとに並べます。IC は管理職でなく技術で貢献する道、Staff や Principal はその上位の段の呼び名です。Adobe は段を P10〜P55 と呼び、数字が大きいほど上の段です。

会社段の文に AI書いた段時点
Adobe(Sites のチーム)書いたIC の全段(P10〜P55)。本体の手引きの補足として2026年3月
Cal.com書いた上位の 2 段(IC5・IC6)。IC1〜IC3 には無い2026年4月
Invitation Homes段の外に書いたIC の段には無い。組織の責任者(VP)の文書だけが、追うべき流れの 1 つに挙げる。段の外の読み物に書いた2026年5月(読み物)
GitLab段の外に書いた頁に載る段の文には無い。段の定義の表は非公開。職務の頁の末尾の定型文に書いた−
37signals書いていない2023年以降の改定でも足していない2026年2月(最終の改定)
Financial Times書いていない新しいコンピテンシーにも無い2025年2月
サイバーエージェント公開の範囲では見つからない刷新の背景に挙げる。5 観点の中身は非公開2026年
アンドパッド公開の範囲では見つからない記事の時点では書いたとしていない。定義を更新し続けるとしている2025年11月

全段に書いた Adobe

Adobe の Sites engineering team は、2026年3月24日、「AI-Native Leveling Guide」を GitHub に公開しました(Adobe、GitHub)。IC の P10 から P55 までの各段に、AI を使った仕事の期待を書いています。全社の制度ではなく、このチームの文書です。

この手引きは、本体の段の手引きを置き換えず、補うものだとしています。本体の手引きは公開されていません。使い道の 1 つ目に、評価の周期で標準の手引きと並べて使うことを挙げ、AI の技能は成果の 1 つの次元であって全体ではない、と書いています。

期待は 6 つの分類で段ごとに表にしてあります。最初の段(P10)の 2 つを引きます。

分類P10 の期待(要約)
責任と判断説明できないコードを出荷しない。AI の提案が分からなければ聞く
浮いた力の振り向けAI で浮いた時間を、機能を増やすだけでなく、デバッグや設計など深い技能の学びに使う

どちらも、AI をどれだけ使ったかではなく、使った結果に責任を持つ書き方です。一方で、P10 の段の説明には「Claude Code or similar tools」、P40 の期待には Claude Code・Cursor・Copilot(いずれも AI コーディングツール)と、道具の名前も出てきます。

手引きは公開から 2 か月で 2 回直されています。

なお、同じリポジトリの白書は、第 1 段階は成果の評価ではないと書いています(Adobe、GitHub)。文書によって位置づけが違います。

上の段だけに書いた Cal.com

Cal.com(日程調整のソフトを作る会社)は、2026年4月21日、ハンドブックに IC5(Staff)と IC6(Principal)の段を足しました(Cal.com、GitHub)。

段生成 AI について書いたこと
IC4(IC5 への道の節)AI の道具の上手な使い手から、全員がどう使うかを決める人へ移る
IC5チームの AI を使った開発のやり方を持つ。AI を使った PR を、人が書いた PR と同じ品質の基準に保つ。AI が時間を節約する場面と食う場面が分かり、AI が出した変更を批判的に読める
IC6会社の AI エンジニアリングの戦略を決める。標準にする道具、AI が書いた貢献の評価のしかたを含む

IC5 は、主に自分で書いたコードではなく、設計・道具・基準・AI のワークフロー・育てたエンジニアによって生む影響の広さで測られる、と書いています。AI のワークフローは 5 つの並びの 1 つです。IC1〜IC3 の頁と、全段の基本の期待には AI の語がありません。新人や若手の段には書かず、チームのやり方を決める段にだけ書いた形です。

段の外に置いた Invitation Homes と GitLab

Invitation Homes は、エンジニアの段を GitHub で公開しています。IC の段の文書に AI の語は無く、VP of Engineering(エンジニア組織の責任者)の文書だけが、追うべき新しい流れの 1 つに AI を挙げます。

AI の期待は、2026年5月に足した読み物「Being a Software Engineer at IH」などに置かれました(Invitation Homes)。

読み物生成 AI について書いたこと
エンジニア(SE I〜III)AI のコーディング支援は今の道具箱の一部。学びを飛ばすためではなく、速く学ぶために使う
SE IV使い、いつどう価値を足すかの判断をチームが育てるのを助ける
EMAI のコーディング支援で手を動かし続けやすくなっているので使うよう勧める

GitLab は、職務の頁(例: Backend Engineer)の末尾の定型文に、全員が AI を日々の仕事に取り込むことを奨励し期待する、と書いています(GitLab)。段の定義の表(Job Levels)は開くと権限を求められ、非公開です。一方、同じ頁に載る Senior Backend Engineer・Staff Backend Engineer の段ごとの責任の文に AI の語は無く、AI の語は末尾の「About GitLab」の定型文だけにあります。

書かなかった 37signals と Financial Times

37signals(Basecamp を作る会社)のハンドブックは、L1〜L5 の段の期待を表で書いています(37signals)。2024年1月と、2025年12月から2026年2月にかけて書き直しており、2023年以降の 13 回の改定のどれにも AI の語は足されていません。道具の行に挙がるのは社内外の開発の道具で、AI の道具はありません。ハンドブック全体にも AI の語はありません。

Financial Times は、2025年2月17日にエンジニアの新しいコンピテンシーを GitHub に入れました(Financial Times、GitHub)。その定義にも AI の語はありません。

書かなかった理由は、どちらも公開されていません。

国内は背景に挙げた段階

国内のサイバーエージェントとアンドパッドは、AI を刷新や更新の背景に挙げています。公開の範囲では、段や評価項目に AI を書いたとはしていません。サイバーエージェントの評価の観点は「専門性」「戦略性」「業務遂行力」「オーナーシップ」「フォロワーシップ」の 5 つで、中身の定義は公開されていません。国内で、エンジニアの段の文に AI を書いたと公開した会社は、今回探した範囲では見つかりませんでした。

書く場所 2: 評価項目としての利用

会社対象見るもの時点その後
Accenture全社AI の道具の利用と、最も AI を使える会社になることへの貢献2026年3月測り方は非公開
Shopify全社成果の評価と同僚の評価の質問票に、AI の利用についての質問を足す2025年4月質問文は非公開
イオレ全社独自の指標で AI の習熟度・活用による生産性向上・組織への貢献を測り、昇給・賞与に反映2025年10月から−
Duolingo全社AI の利用を成果の評価で見る2025年4月2026年4月の番組で外したと発言
PostHogエンジニア利用は見ない(出力の統計は集める)2025年10月−
Intercomエンジニア利用の強さなどで層に分ける2026年4月評価や報酬に使うかは非公開

入れた Accenture・Shopify・イオレ

Accenture の CEO Julie Sweet は、2026年3月19日の決算説明会で、今年から AI の道具の利用と、最も AI を使える会社になることへの貢献を、成果の評価の正式な一部にしたと話しました。大きな投資と研修のあとで、と前置きしています。その四半期に 1,300 万時間の研修があり、19 万 2,000 人がエージェント型 AI(指示を受けて自分で手順を進める AI)の基礎の研修を終えたとも話しています。

Shopify の Lütke のメモは、質問票に入れる理由を、AI をうまく使うのは分かりにくい技能で、同僚からの声が役に立つから、としています。Head of Engineering の Farhan Thawar は、仕事に AI を使わなくてもよいが、道具がある前提で成果を評価する、と説明しました。表計算ソフトを使わず紙で分析してもよいが、表計算ソフトがある水準の分析を期待する、という例えです。利用を聞きつつ、評価の芯は成果に置いています。

イオレ(東証グロース、従業員 105 名)は、2025年10月から、独自の指標「EOLE AI Readiness Score(EARS)」をコンピテンシー評価と組み合わせ、昇給・賞与に反映すると発表しました(イオレ、2025年10月3日)。EARS は、AI 活用を通じた業務改善の提案、ほかのメンバーへの知識の共有、新規事業への応用など、技術の技能に留まらない視点で評価するとしています。

入れて外した Duolingo

Duolingo が AI の利用を評価から外した日付と、外したあとの評価の文言は公開されていません。同じ番組で von Ahn は、評価のほかに、全員が vibe coding(AI に指示してアプリを作ること)をする日を設けたことと、社内のチャットで AI のうまい使い方とうまくいかなかった例を共有していることも話しています。

見ないと書いた PostHog

PostHog は管理職のハンドブックに、Weave で集めたデータはその人が役割で成功しているかの決め手ではないが、会話の一部にはなりうる、と書いています。そのうえで、Weave を AI の利用を詮索するためには使わない、AI を使うかどうか・どう使うかは仕事が終わる限り気にしない、と明記しています(2025年10月24日に追加)。新しく入った人の 30 日・60 日・80 日の確認のときにチームリードが考える問いは、価値観に沿った 3 つ(自分で運転する人か乗客か、自分から物事を進めるか、基本的に楽観的か)で、AI は入っていません。

層に分けたが使い道を書いていない Intercom

Intercom の記事は、自社の AI の製品 Fin の名を冠したブログ(ideas.fin.ai)に載っています。利用の度合いで層に分ける使い道は、チームをよりよく支え、進めるようにする機会を見つけること、と書かれています。成果の評価や報酬に使うかは書かれていません。経緯は開発生産性の指標を個人の評価に使うかにまとめています。

書く場所 3: AI エンジニアを別の等級にするか

Invitation Homes は、2026年7月3日の決定記録(ADR。決めたことと理由を残す文書)で、AI エンジニアの扱いを決めました(Invitation Homes、ADR-0007)。

決めたこと中身
題の扱い「Staff AI Engineer」「Principal AI Engineer」は社外の求人の題。採用した人は、社内では Staff Engineer・Principal Engineer として段・報酬・管理を扱う
基準「AI Engineer」の道のための別の基準は無い
退けた案通常の役割として段の文書を作る案。存在しない段があるように見せるため
求人の使い道求人サイトなど社外で使い、社内のキャリアの話し合いでは参照しない
見直す条件その専門が独自の基準を持つ別の段に育ったら、通常の役割の形へ移す

求人の文は、この役割を組織の AI の取り組みを速めるために新しく作った役割と書いています。

ほかの会社で、AI の職を別の等級にした・しなかったという公開の判断は、今回の範囲では見つかりませんでした。

3 か所の判断が出そろった時期

生成 AI を評価制度に書いた・外した・書かなかった時期(判断の日付が公開されている 11 社)

Duolingo が評価に入れた位置は全社メールを公開した 2025年4月28日、外したと話した位置は番組の公開日。

GitLab・サイバーエージェント・アンドパッドは、判断の日付が公開されていないか、段や項目に書いたとしていないので入れていない。

出典: 本文「3 か所の判断が出そろった時期」

2026年の春に、段の文へ書く動きと、Duolingo が評価から外したという発言が重なりました。

自社で決めるための問い

先に決めること

ここからは編集部の提案です。公開例が分かれたところを、決める順に並べました。

順問い公開例での分かれ方
1評価で伝えたいのは、使い始めてほしいことか、使った結果の質か使い始め: Duolingo(当初)。結果の質: Adobe・Cal.com。両方: Shopify(メモで利用を聞き、成果で評価すると説明)
2対象はエンジニアだけか、全社か全社: Accenture・Shopify・イオレ・Duolingo。エンジニア: Adobe・Cal.com
3研修と道具は、評価に入れる前に用意できているかAccenture は投資と研修のあとに入れた
4利用の量の数字を、個人の評価に使うかPostHog は利用を見ないと明記。Intercom は層分けの使い道を、チームを支える機会を見つけることとしている
5新人・若手の段にも書くかAdobe は最初の段から書いた。Cal.com は上位の 2 段だけ
6段の文に道具の名前を書くかAdobe・Cal.com は書いた。Invitation Homes の読み物は AI coding assistants と一般の語で書いた
7AI の職を別の等級にするかInvitation Homes は求人の題だけにした

段の期待に書く文の例

段の期待に書くなら、次のような文から始められます。編集部の提案で、効果を確かめた記録はありません。問いは段の文 1 行につき 1 つ。1on1 かレビューのときに本人に聞きます。

段の目安書く文の例避けたい書き方確かめる問い
新人・ジュニア生成 AI が書いたコードでも、自分が説明できないものは出さない。分からない提案は人に聞く「AI コーディングツールを毎日使う」最近、生成 AI の提案で分からなかったところはどこで、誰に聞いたか
新人・ジュニア生成 AI で浮いた時間を、デバッグや設計の学びに使う「AI で PR の数を増やす」生成 AI で浮いた時間を、この期間に何の学びに使ったか
中堅生成 AI が出した変更を、人が書いた変更と同じ基準でレビューする「AI の提案を多く取り込む」最近レビューした生成 AI の変更で、指摘したところはどこか
中堅〜上位生成 AI が時間を節約する場面と、時間を食う場面を見分ける「すべての仕事に AI を使う」生成 AI を使ってかえって時間がかかった仕事は何で、次はどうするか
上位チームの生成 AI の使い方と品質の基準を決め、手入れする特定の道具の名前を使い方の期待に書くこの期間に、チームの生成 AI の使い方の基準のどこを直したか

元にした原典は、上の行から Adobe の P10/同 P10・Invitation Homes の読み物/Adobe の P20(自分のレビューで AI のよくある誤りを見つける)・Cal.com の IC5/Cal.com の IC5/同 IC5・Adobe の P40 です。

編集部の見立て

3 か所それぞれの編集部の提案を、先に表にします。

書く場所編集部の勧め公開例外した・退けた理由
段の期待書く。道具に依らない文で書くAdobe・Cal.com書かなかった 37signals・FT の理由は公開されていない
評価項目利用の量は項目にしない。入れるなら研修と道具を先に用意し、質問票で使い方の質を同僚に聞くAccenture・ShopifyDuolingo の CEO は、成果に責任を持ってもらうのではなく、合わない場面にも押しつけているように感じたと話した
職種求人の題だけ分け、社内の段は増やさない。独自の基準を持つ専門に育ったら見直すInvitation HomesADR は、別の段の文書を作る案を、存在しない段があるように見せるとして退けた

根拠は 3 つです。

  1. Duolingo は、社員から AI のために AI を使えということかと問われ、成果に責任を持ってもらう形に言い直しました
  2. AI の利用は人ごとに数字で取れるので、評価項目にすると活動量の数字に流れやすくなります。PostHog は AI の利用を詮索しないと明記し、Invitation Homes は伸びが指標の雑音でないかを確かめるよう書いています
  3. Adobe の P10 の期待(説明できないコードを出荷しない)や、Invitation Homes の読み物(学びを飛ばすためではなく、速く学ぶために使う)は、道具が変わっても古くなりません。アンドパッドが書いたように、1 年で求められる能力が変わるなら、道具の名前を入れた文ほど早く直すことになります。ただし Adobe 自身も P10・P40 に道具の名前を書いています。書くなら、測り方の表の年 1 回の改定を引き受けることになります

新人を受け入れる会社なら、最初の段には、使ったかではなく理解して出したかを見る文を置くことを勧めます。

反対の根拠

利用を評価に入れないと広がらない、という立場もあります。

この見立ては、利用を評価に入れてうまくいったという記録が出てくれば直す必要があります。

うまくいっているかの測り方

決めたあと、評価の周期ごとに次のものを見ると、ずれに早く気づけます。合図は編集部が仮に置いた目安で、根拠の記録はありません。

見るもの誰が合図(仮の目安)元にした事例
評価面談で出た質問人事が面談の記録から集める「AI を使わないと評価が下がるのか」という問いが、1 回の評価の周期で 2 人以上から出たら文を見直すDuolingo
評価の根拠に書かれた数字人事が評価シートを読むトークンの量や PR の数が、評価の根拠として 1 件でも書かれていたら、評価者と話すPostHog、Invitation Homes
「最近、生成 AI の提案で分からなかったところはどこで、誰に聞いたか」への答えEM が 1on1 で聞く若手が使っていることを言いにくそうなら、段の文と上の段の振る舞いを見直すAdobe
段の文の改定人事と EM が年に 1 回道具の名前が入った文を数え、使われなくなった道具が残っていたら直すアンドパッド・Adobe

段の文は一度書いて終わりではありません。37signals は 2023年以降に 13 回、Adobe は公開から 2 か月で 2 回直しています。

確かめられなかったこと

出典

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