ラクーンホールディングスのエンジニア研修
公開されている資料と研修の内容を、一次情報から年度ごとに整理しました。公開元
最終更新 2026.10.10
研修の概要
- 対象
- 新卒(エンジニア。2021年度の記事によればプログラミング経験があることが前提で、座学はない)
- 期間
- 不明確(会社の公開で表記が異なる)。2025年1月の研修資料の記事は「入社直後に5~6ヶ月間の研修」、28卒の求人は新卒全体の研修1か月ほどのあとエンジニアは2〜3か月と書く。2021年度は4月の全体研修のあと5月中旬ごろから夏が終わる頃まで(新卒ごとの進捗で前後する)。2026年度の記事に期間の記載はない
- 人数
- 不明(2026年度は新卒13名が入社したと会社の Wantedly にあるが全職種の数で、エンジニアの人数は記載なし。2021年度の記事には筆者と同期2人が登場するが総数の記載はない)
- 内製か外注か
- 内製(研修課題と模範開発例はシニアエンジニアが作り、所属ユニットの先輩がメンターとしてつく。2026年度の研修用アプリも先輩が作った)
- 講師体制
- 技術戦略部の先輩エンジニア。2016年度は新人1人に1つのユニットチームがメンターになり、課題はシニアエンジニアが作成。2021年度は同じユニットの先輩が1on1のメンター(新卒1年間つく)、2022年度は2年目のエンジニアがメンターを務めシニアエンジニア1名が支えた。ほかに同じ部署の先輩が業務と生活を支えるブラザー制度がある。2026年度の記事に講師の記載はない
- AIコーディングツール
- 使わせる。2026年度は研修の後半のチーム開発で Claude Code を自由に使ってアプリを作り、最後にプレゼンした(受講者の記事)。2021年度以前の新卒研修の記事に AI ツールの言及はない出典
- 利用条件
- 不明
- 公開を始めた年
- 2016年
年度ごとの公開資料
- 2026年度記事のみ2026-05-20 公開
「新卒技術研修で学習アプリからチーム開発までやった話」。資料の公開はなく、2026年4月入社のエンジニアが新卒の技術研修の流れを書いた記事。最初は先輩が作った研修用アプリで、HTML・CSS・JavaScript の基礎をブラウザ上で手を動かしながら学ぶ(課題の進捗が保存され、どのコースをどこまで終えたかが画面に出る)。エンジニア向けには「裏ミッション」があり、DevTools で hidden のタグを探してページを見つけ、課題を完了したときに呼ばれる API のリクエストとレスポンスを読む。開発は Proxmox 上の Ubuntu サーバー(あらかじめ用意された環境)に SSH で接続して行い、SSH のローカルポートフォワーディング(-L)でサーバー上のアプリを手元のブラウザや同じネットワークのメンバーから見られるようにした。研修の後半は Claude Code を自由に使い、チームごとに作るものを決めてアプリを作り、最後にプレゼンする課題。筆者のチームは新卒同士の予定を管理するカレンダーアプリ(イベントの参加・割り勘・今日の運勢)を Next.js(App Router)・API Routes・Redis で作り、ホワイトボードでの画面設計、Redis のキー設計、削除時に紐づくデータの扱い、Next.js の allowedDevOrigins で別端末から見られない問題の解決、メンバーのフィードバックによる UI の手直しを書いている。研修の期間・人数・講師の記載はない
公開元を開くWeb・インフラ・データベース・AI・その他 - 2021年度記事のみ2022-12-23 公開
「エンジニアの新卒研修を受けた学びと感想」。資料の公開はなく、2021年4月入社のエンジニアが新卒研修(研修名「はばたけエンジニア」)を振り返った記事で、同期2人への聞き取りもある。4月の全職種の全体研修(マナーなどとIT研修)のあと、エンジニアの新卒研修は毎年5月中旬ごろから夏が終わる頃まで(新卒ごとの進捗と理解度で前後し、メンターが研修をカスタムする)。プログラミング経験があることが前提で座学はなく、スーパーデリバリーの開発に近い Java の課題4つに取り組む。課題は「Servlet・JSPで会員登録機能の作成」(HTTP、OracleDB、単体テスト)、「Spring・JSPで同様に会員登録機能の作成」(SLF4J、コネクションプール、MVC、例外処理、JavaScript のバリデーション、JUnit)、「SpringBootを使ってバッチ処理の作成」(SMTP・MIME、Linux の基本操作、Docker、トランザクション)、「MySQLを使って商品一覧システムの作成」(Dockerfile・Docker Compose、複数データソース、ページング、RWD、DB と HTTP のキャッシュ、REST API、非同期通信)。課題ごとに要件定義→実装→レビュー(1時間)→単体テスト→メンターの QA→KPT での振り返りを、会社の開発フローと同じ順で回す。課題は GitLab の README にある。KPT は1日の終わりにメンターと2人で、金曜日にメンターと新卒全員で行う。2021年度は同じユニットの先輩が1on1のメンターで、2022年度は筆者を含む2年目のエンジニアがメンターを務め、シニアエンジニア1名が支えた。新卒1人に同じ部署の先輩1人がつくブラザー制度もある。AI ツールへの言及はない
公開元を開くWeb・データベース・テスト・インフラ・心構え・その他 - 2021年度記事のみ2022-04-12 公開
「非情報系のエンジニアが新卒1年目に学んだ重要な価値観/考え方」。資料の公開はなく、2021年入社で情報系を専攻していないエンジニアが1年目を振り返った記事。新卒には1年間、先輩エンジニア1人がメンターとしてつき、研修では午前と午後に「自分がどのような作業を行って、何に詰まったか」を振り返った。研修の場面として、営業職から頼まれた売上集計の SQL、Tomcat の起動失敗、JSP のフォームでの入力のサニタイズ(JSTL の c:out)、楽観ロックで排他制御するバッチ処理、登録済みのメールアドレスを弾く入力フォームが出てくる。メンターから学んだ考え方として「イエスマンにならない」「自分の記憶を信じない」「最低でもアプローチは2つ考える」など7つを挙げ、相談に使う質問テンプレート(Where・What・When・Who・Why・How)を載せている
公開元を開くWeb・データベース・心構え - 2016年度記事のみ2016-06-21 公開
「ゼロから始める新人エンジニア研修」。初回。資料の公開はなく、運営側による新人エンジニア研修の紹介記事。技術部は以前は中途採用が中心で研修がほぼ無くいきなり OJT だったが、2015年度から新卒採用を定期的に行うようになり、2016年度に初めて体系だった技術研修を運用した(記事の時点で春入社の新卒が受講中)。ゴールは最低限のプログラミング能力と、システム開発の仕組み(開発フロー・開発ツール・テスト環境・CI 環境)の理解、問題解決の思考(調べ方・切り分け・ログの解析・デバッグ)、成長の実感と自信。形式は「個別指導+スタンプラリー形式の研修」で、新人1人に1つのユニットチームがメンターになり、習得項目のリスト(スタンプラリーシート)に沿った研修課題を進め、区切りごとのレビュー会で項目を習得できていればメンターが終了印を押し、全部集めたら修了する。課題と模範開発例はシニアエンジニアが作り、朝会と夕会でメンターとやることの確認と KPT の振り返りを行う。研修の骨子は Developers Summit 2014 の講演「新卒エンジニア研修でできることすべきこと」を参考にしたと書く。言語やフレームワークの具体名、期間、人数の記載はない
公開元を開く心構え・その他
確認したときの注記
公式性は高い。techblog.raccoon.ne.jp は「Raccoon Tech Blog [株式会社ラクーンホールディングス 技術戦略部ブログ]」で、会社のドメイン(raccoon.ne.jp)のサブドメインに置かれ、フッターに「運営会社:株式会社ラクーンホールディングス」とあり会社概要 www.raccoon.ne.jp と採用情報につながる。研修資料の公開はなく、新卒研修の記事は運営側の紹介1本(2016年)と受講者の振り返り3本だけ。year は研修の年度で付けている(2022年に公開した2本は2021年入社の筆者の研修。1671782824 は2022年度のメンター体制にも触れる)。調べた範囲: ブログのカテゴリ「研修」の全3ページ(約35本)のタイトルを見て、新卒・新人に関わる記事の本文を確認。サイト内検索(?s=)で「新卒」「新人」「研修」「新入社員」「はばたけ」「入社」を引き、出てきた記事のタイトルを確認。WordPress の REST API は閉じている。対象外としたもの: 「新卒総合職へのIT研修」(2018-01-26。総合職向け)、「【研修資料公開】低レイヤを学ぶ、Linuxカーネルとコンテナの仕組みの研修」(2025-01-28。3年次研修。資料は羽山氏個人の Speaker Deck forrep)と「【研修資料公開】 Webアプリケーションアーキテクチャ設計」(2025-04-01。2〜4年次のフォローアップ研修)、「初めてメンターになるときに意識すると良さそうなこと10選」(2022-03-30。メンターの心構え)、「着実に成長する!エンジニアのための学習ロードマップ」(2025-06-13。研修で教わった学習法の整理で研修の内容に触れない)、「社内タイピング練習サイトを研修中に1日で作った話」(2025-07-02。研修の合間の自作)、「開発戦力になる過程で身に着けた価値観と考え方10選」(2023-12-15)、会社の Wantedly の「新卒13名が入社!入社式&体験型研修『ラクーンクエスト』を開催」(2026-05-07。全職種の入社研修)と「コロナ下におけるリモートワーク③研修や行事について」(2025-04-19。全職種の新卒向けIT研修)。期間の記述に使った28卒の求人(HERP)は研修の紹介記事ではないので years に入れていない。2017〜2020年度と2022〜2025年度の新卒エンジニア研修の記事は見つからなかった。Speaker Deck の会社アカウントは見つからず(raccoon・raccoonholdings は404)、github.com/raccoon-inc は別人のアカウント。ライセンスの記載はない。全URLは curl で 200 を確認済み
出典
- https://techblog.raccoon.ne.jp/
- https://techblog.raccoon.ne.jp/archives/1779249407.html
- https://techblog.raccoon.ne.jp/archives/1671782824.html
- https://techblog.raccoon.ne.jp/archives/1649727227.html
- https://techblog.raccoon.ne.jp/archives/48893755.html
- https://techblog.raccoon.ne.jp/archives/category/training
- https://techblog.raccoon.ne.jp/archives/1738029584.html
- https://techblog.raccoon.ne.jp/archives/1743480507.html
- https://techblog.raccoon.ne.jp/archives/52661534.html
- https://techblog.raccoon.ne.jp/archives/1648609502.html
- https://techblog.raccoon.ne.jp/archives/1749794779.html
- https://www.wantedly.com/companies/raccoon_hd/post_articles/1062852
- https://www.wantedly.com/companies/raccoon_hd/post_articles/969717
- https://herp.careers/v1/raccoon/H6oicAUpbBvT
- https://www.raccoon.ne.jp/
この情報は ラクーンホールディングス の公開情報に基づいて編集部がまとめたものです。更新と訂正は掲載の申請から受けます。