日本経済新聞社のエンジニア研修
公開されている資料と研修の内容を、一次情報から年度ごとに整理しました。公開元
最終更新 2026.10.10
研修の概要
- 対象
- 新卒(エンジニア・データサイエンティスト職。2026年度からビジネス職も参加。社員は申請不要で好きな講義を聴講できる)
- 期間
- デジタル人材向け新卒研修は5日間(2026年度は4月13〜17日)。全職種対象の全体研修(約2週間)のあと、本配属の前に行う。2022〜2025年度も5日間で、講義は1コマ1〜2時間程度(クラウド研修は2022年度が4時間半、2023年度が4時間ほど)。2026年度は配属後の4月24日にAWSハンズオン研修。配属後はチームごとのオンボーディングやチーム独自の研修があり、2020年度の Android チームの研修はおよそ半年。新卒1〜2年目向けの Nikkei Web Bootcamp は4日間(2026年度)
- 人数
- 不明(2024〜2026年度の記事に受講者数の記載はない)。2023年度は5人(研修チームの登壇資料。「年により変動」と記載)。講師は2025・2026年度とも30名超
- 内製か外注か
- 併用(社内のエンジニアが運営メンバーとして企画し、講義の大半を社員が担当。クラウド研修は2022年度が AWS の担当者、2023年度が Google の講師、2024〜2026年度がアマゾン ウェブ サービス ジャパン。セキュアコーディングの演習は外部の学習サービス KENRO を使う。2026年度の Nikkei Web Bootcamp は外部の Web 技術アドバイザーが講師)
- 講師体制
- 各分野に精通した社員が1コマずつ担当し、2025・2026年度は30名を超える。運営メンバーがシラバスの素案を作り、適任と思われる社員に依頼する。2023年度の研修チームは4〜7人で2月から準備。クラウド研修は社外の講師(AWS・Google)。Nikkei Web Bootcamp は Jxck 氏
- AIコーディングツール
- 一部の講義で扱う。2026年度は14の技術講義のうち「生成 AI」(生成 AI の基礎知識と利用ガイドラインの説明、ハンズオン)があり、AWS によるクラウド研修では2024年度から生成 AI を使ったアプリケーション開発のハンズオンをしている。研修の中で受講者に AI コーディングツールを使わせるかどうかの記載はない。部署の研修では、2023年度に編集・データビジュアルセンターの新人が ChatGPT を使いながら学んだと書いている出典
- 利用条件
- 不明
- 公開を始めた年
- 2020年
年度ごとの公開資料
- 2026年度記事のみ2026-06-03 公開
「日本経済新聞社のデジタル人材向け新卒研修の紹介(2026年度)」。運営側のセキュリティエンジニアによる紹介記事。「デジタル人材向け新卒研修」は2017年度から続く10年目で、4月1〜10日の全職種対象の全体研修のあと、4月13〜17日の5日間に実施し、4月20日から本配属、4月24日にAWSハンズオン研修。全日程リアル出社。目的は2023年度から続く「全体研修からチーム配属までの橋渡し」。内容は「各部署・チームの紹介」と「業務関連の技術的な内容とそのハンズオン」の2つで、技術講義は情報収集・新聞基礎・アプリ開発・Web 入門・Web API・データ処理基盤(Atlas)・生成 AI(基礎知識と利用ガイドラインの説明、ハンズオン)・日経 ID 認証システムおよび認証・認可の基礎・セキュリティ(概論と脅威モデリングのハンズオン)・KENRO ハンズオン研修・SRE・機械学習・CMS・AWS によるクラウド研修(ECS で Todo 管理アプリを題材にしたハンズオン)の14。各1〜2時間程度。記事に「一部の講義については資料も公開しています」とあるが、記事に資料へのリンクはない。今年からビジネス職も参加。受講者の人数の記載はない
公開元を開くWeb・AI・セキュリティ・データ・モバイル・インフラ・その他 - 2026年度記事のみ2026-06-18 公開
「社内Web技術研修 Nikkei Web Bootcamp 2026 を開催しました」。資料の公開はなく紹介記事のみ。日経電子版 Web チームが主に新卒1〜2年目のエンジニアを対象に開いた4日間の研修で、2回目。講師は2024年4月から外部の Web 技術アドバイザーを務める Jxck 氏。1日目が TCP のハンドシェイク・HTTP の基礎・RFC の読み方・HTTP caching、2日目が Cookie と認証/認可(OAuth・OIDC・Passkey)、3日目が Origin・TLS・証明書と CA、4日目が HTML Semantics と CSS のレイアウトモデル(Box Model・Flexbox・Grid など)。依頼したのは HTTP のセマンティクスと CSS のレイアウトモデルだけで、ほかは参加者の興味や疑問に沿って進めるアドリブ形式。参加者には2026年入社の新卒(Web・CMS・iOS)と2024年入社の Android エンジニアがいる
公開元を開くWeb・セキュリティ - 2025年度1件スライド・記事のみ2025-06-13 公開
「日本経済新聞社のデジタル人材向け新卒研修の紹介(2025年度)」。4月14〜18日の5日間(全体研修は4月1〜11日、本配属は4月21日から)。講義資料のうち「2025年新卒エンジニア研修 SRE資料」1本を会社の Speaker Deck(日本経済新聞社 エンジニア採用事務局、2025-06-10)で公開。SRE 資料は全28枚で、ゴールは「SREがなぜ必要とされているのか」「基本的な考え方(原則)」「これからの仕事で意識すべきこと」。SRE と DevOps の関係、4つの柱(モニタリングと SLI/SLO、エラーバジェット、トイルの自動化、非難しないポストモーテムによるインシデント管理)、開発プロセスの各段階での信頼性、心理的安全性などの文化を扱う。技術講義は新聞基礎・セキュリティ(情報セキュリティ概論と KENRO でのセキュアコーディングハンズオン)・アプリ開発・SRE・Web API・日経 ID と認証・認可の基礎・Web入門・情報収集・データ処理基盤(Atlas)・機械学習・CMS・AWS Japan によるクラウド研修(ECS のハンズオン)の12。講師は30名超。受講者の人数の記載はない
公開元を開くインフラ・Web・セキュリティ・データ・モバイル・AI・その他 - 2024年度3件スライド・リポジトリ・記事のみ2024-05-23 公開
「日本経済新聞社のデジタル人材向け新卒研修の紹介(2024年度)」。4月15〜19日の5日間(全体研修は4月1〜12日、本配属は4月22日から)。記事が公開資料として挙げるのは2本で、Docswell の「NIKKEI 2024新卒研修 Webの基礎 - 前編 (公開用)」(記事のリンクの文言は「Web API(前編)」だが、資料の題は「Webの基礎 - 前編」。ブラウザの開発者ツールでリクエストとレスポンスを読み、クライアントサーバーモデル・通信プロトコル・HTTP/1.1 の仕様(RFC 9112)へ進む)と、会社の Speaker Deck の「情報サービスユニット UXUIチーム紹介」(部署・チーム紹介の資料)。Web の基礎の資料が使うサンプルコードは会社の GitHub に Nikkei/dg-training-web-basic-2024-public として公開(アーカイブ済み)。技術講義は情報収集・Web の基礎(前編・後編)・新聞基礎・モバイルアプリ開発・CMS・SRE・Web API・データ処理基盤(Atlas)・日経 ID と認証・認可の基礎・セキュリティ(概論と KENRO のハンズオン)・AWS Japan による生成 AI を使ったアプリケーション開発のハンズオン・機械学習。受講者の人数の記載はない
公開元を開くWeb・セキュリティ・データ・モバイル・インフラ・AI・その他 - 2023年度1件スライド・記事のみ2023-05-18 公開
「日本経済新聞社のデジタル人材向け新卒研修の紹介(2023年度)」。7回目で、4月17〜21日の5日間(全体研修は4月3〜14日、本配属は4月24日から)。コロナ禍以降オンライン中心だったのを、この年から全日程リアル出社に戻した。セキュリティの講義資料「新卒エンジニア研修2023(セキュリティ)」1本を Docswell で公開(2023-05-18。表紙の日付は2023年4月20日)。目的は「セキュリティに対してポジティブに付き合えるようになる」「セキュリティに関するワールドマップを描く」「自身がセキュリティの当事者であることを認識する」で、情報セキュリティの CIA、リスク=脆弱性×脅威×資産価値、リスク対応(移転・回避・保有・低減)をクイズで考え、DevSecOps を概観する(日経のセキュリティ組織のパートは非公開)。後半のハンズオンは KENRO。ほかの技術講義は Web API・Web の基礎(前編・後編)・モバイルアプリ開発・UI/UX・機械学習・Atlas の紹介とハンズオン・Google の講師による GCP のクラウド研修(4時間ほど)・新聞基礎・財務諸表とその見方・CMS・情報収集で、SRE と日経 ID・認証認可がこの年に加わった
公開元を開くセキュリティ・Web・モバイル・データ・インフラ・その他 - 2023年度スライド2023-08-23 公開
「短期でも濃くてアツい日経の新卒エンジニア研修」。研修教材ではなく、研修を企画・運営する社員が外部イベント(新卒エンジニアのオンボーディングを語らNight)で話した登壇資料で、会社のサイトのスライド一覧(hack.nikkei.com/slides/)に載っている。2023年度は研修チーム4〜7人が2月から準備(カリキュラム検討会10回)、5日間で36コマ、研修対象者は5人(年により変動)。特徴として「内製で企画・運営」「多様な形式(講義、ハンズオン、部門紹介、チーム紹介)」「フィードバック文化」を挙げる。課題は研修期間が5日で、チーム開発・テスト・OSS の研修ができていないことと、インターン経験者と未経験者の難易度の調整。5日間のあとに KENRO もくもく会(隔週)・データセンター見学会・パブリッククラウド研修を開き、新卒研修の録画は中途入社や異動の社員も使う
公開元を開くセキュリティ・その他 - 2023年度記事のみ2023-12-04 公開
「ChatGPT時代のエンジニア新人研修」。資料の公開はなく、編集・データビジュアルセンター戦略コンテンツグループに配属された23卒エンジニアの振り返り記事。編集局全体の研修3か月のあと、部署で先輩が用意した Udemy の映像教材で HTML/CSS/JavaScript の基礎を学び、7月ごろに自己紹介を兼ねたアウトプットとして、競走馬のセール結果をスクレイピングし D3.js でボタンやプルダウンで絞り込めるヒストグラムを作った。疑問の解消やコードの作成に ChatGPT を使ったと書いている
公開元を開くWeb・データ・AI - 2022年度2件スライド・記事のみ2022-05-13 公開
「日本経済新聞社のデジタル人材向け新卒研修の紹介(2022年度)」。4月11〜15日の5日間(全体研修は4月1〜8日、本配属は4月18日から)で、オンラインと出社のハイブリッド開催。2017年度から現場のソフトウェアエンジニアらが中心となって内製で設計していると記載。講義資料のうち Google スライドの「入門:機械学習」と「Webフロントエンド基礎研修 ~歴史から学ぶ、現場のスタンダードな開発~」の2本を公開。講義は Web の基礎(前編・後編)・Web API・iOS・Android アプリ開発・セキュリティ・UIUX・デザイン・新聞基礎・CMS・財務諸表の読み方・情報収集・Atlas(データ処理基盤)・機械学習・AWS 研修(AWS の担当者による4時間半)で、ほかの講義は1〜2時間程度。チーム・組織紹介や役員との交流の場も設けた。受講者の人数の記載はない
公開元を開くWeb・モバイル・セキュリティ・データ・AI・インフラ・その他 - 2020年度記事のみ2020-12-08 公開
「新卒がAndroidアプリ開発研修を受けた話」。初回。資料の公開はなく、アプリチームに配属された20卒が、配属後およそ半年にわたって受けた Android アプリ開発研修を紹介する記事。インプットは Android Developers と Google Codelabs、Android 11 Meetups への参加、先輩が選んだ技術書(Java・Kotlin・RxJava・リーダブルコード)。アウトプットはじゃんけんアプリ・8パズルアプリ(JUnit・Robolectric でのテスト、GitHub のマイルストーンでの issue 管理と工数見積もりの振り返り)・日経電子版の一部の UI を再現したミニ電子版アプリの3つで、レビュアーと GitHub 上でやり取りしながら進めた
公開元を開くモバイル・テスト・Git
確認したときの注記
公式性は高い。hack.nikkei.com は会社の技術ブログ「HACK The Nikkei」で、採用ページ(www.nikkei.co.jp/saiyo/)・会社情報(www.nikkei.co.jp/nikkeiinfo/)につながる。Speaker Deck の nikkei_engineer_recruiting は表示名「日本経済新聞社 エンジニア採用事務局」(説明は「エンジニア・UI/UXデザイナー採用担当」で、会社のドメインへのリンクは無い)だが、2025年度の公式記事が SRE 資料をこのアカウントにリンクし、会社のサイトのスライド一覧(hack.nikkei.com/slides/)も同アカウントの資料を載せているので会社のアカウントとした。2022年度の Google スライド2本、2023年度の Docswell(tanafuji-sec)、2024年度の Docswell(araya)は社員個人の置き場所だが、どれも会社の公式記事から「公開した講義資料」としてリンクされているので公式扱いとした。2023年度のセキュリティ資料は同じ内容が Google スライド(新卒研修2023(セキュリティ)- 日本経済新聞社)でも公開され、ScanNetSecurity と ITmedia NEWS が報じている。2023-08-23 の登壇資料(speakerdeck.com/nishiuma/onbording)は社員個人のアカウントだが、会社のサイトのスライド一覧に載っているので採った。同じ社員の個人アカウントにある「みんなで盛り上げ築くリレーション、日経の新卒エンジニア研修」(2024-06-22。2024年度は5日間31コマ、講師35人、新卒9人と記載)と「新卒エンジニア研修の試行錯誤と工夫/nikkei-tech-talk-31」(2025-03-23。2025年度は約30コマ、対象の新卒者は5〜9人と記載)は、会社のサイトに載っておらず公式と確かめられないので、年度にも研修の事実にも採っていない。調べた範囲: Speaker Deck nikkei_engineer_recruiting の全67本のタイトル(研修資料は 202504-sre の1本だけ)。会社のサイトのスライド一覧(約250本)を「研修」「新卒」「新人」「入門」「基礎」「オンボ」と training タグで抜き出し、該当する13本を開いて確認。技術ブログは一覧のページ送りが無く RSS も直近7本しか出ないため、Google の site: 検索(「新卒 研修」)と URL の推測(training2017〜training2026)で年度別の紹介記事を探し、training2022〜training2026 の5本が見つかった(2017〜2021年度の紹介記事は見つからない。2022年度の記事もそれ以前の記事にリンクしていない)。Nikkei Advent Calendar の新卒の振り返り記事(advent20211208・advent20221211・advent20231211)は研修の内容にほとんど触れていない(advent20221211 は記者の研修「記者塾」の話)ので採っていない。会社の GitHub(Nikkei、13リポジトリ)の研修関連は dg-training-web-basic-2024-public の1件。Zenn・Qiita・Docswell に会社のアカウントは無い。対象外としたもの: 「プロダクトマネジメントとは[新卒研修]」(speakerdeck.com/taishiblue、2018-05-11。会社のサイトのスライド一覧に載っているが、本文が読めず、説明も「社内の新卒研修の講義で使用した資料です。」だけで、エンジニアの研修か確かめられない)、社内外の登壇資料のうち研修と関係のないもの(「データ分析の進め方とニュースメディアでのデータ活用事例」は東京大学のインターンシッププログラムでの発表、「Pythonによるアクセスログ解析入門」は PyCon JP の発表)。2026年度の記事には「一部の講義については資料も公開しています」とあるが、資料へのリンクは無く、Speaker Deck と会社のスライド一覧にも2026年度の研修資料は無い。資料のライセンスの記載は無い(Webの基礎の資料に「© Nikkei Inc.」、リポジトリにライセンスファイルは無い)。なお hack.nikkei.com の robots.txt は AI のクローラーを拒んでいるため、確かめるための取得は記事を数本開くことにとどめた。全URLは curl で 200 を確認済み
出典
- https://hack.nikkei.com/blog/training2026/
- https://hack.nikkei.com/blog/web-bootcamp-2026/
- https://hack.nikkei.com/blog/training2025/
- https://speakerdeck.com/nikkei_engineer_recruiting/202504-sre
- https://hack.nikkei.com/blog/training2024/
- https://www.docswell.com/s/araya/5XYRV3-2024-05-15-170318
- https://speakerdeck.com/nikkei_engineer_recruiting/btobuxui
- https://github.com/Nikkei/dg-training-web-basic-2024-public
- https://hack.nikkei.com/blog/training2023/
- https://www.docswell.com/s/tanafuji-sec/KLL3PD-2023-05-18-144600
- https://speakerdeck.com/nishiuma/onbording
- https://hack.nikkei.com/blog/advent20231204/
- https://hack.nikkei.com/blog/training2022/
- https://docs.google.com/presentation/d/1Vzw-sufyXdEiwe45Znog2wWU7Utl40hg0JgMv7Q4WYY/present
- https://docs.google.com/presentation/d/e/2PACX-1vSjF1cp8fAdMKwFkLmtFT66e-UCD6zanO5KLsuRFmWyZ-8c06YQmgWT750Aqai2JfqHRARYWlkDLfaB/pub?slide=id.p
- https://hack.nikkei.com/blog/advent20201208/
- https://hack.nikkei.com/slides/
- https://speakerdeck.com/nikkei_engineer_recruiting
- https://scan.netsecurity.ne.jp/article/2023/05/26/49416.html
- https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2305/18/news196.html
この情報は 日本経済新聞社 の公開情報に基づいて編集部がまとめたものです。更新と訂正は掲載の申請から受けます。