ドワンゴのエンジニア研修
公開されている資料と研修の内容を、一次情報から年度ごとに整理しました。公開元
最終更新 2026. 09. 15
研修の概要
- 対象
- 新卒
- 期間
- エンジニア研修は約3〜3.5か月(4月中旬から7月末)。その前に職種合同の全社研修が約2週間ある。エンジニア研修は基礎研修・個人課題・チーム課題の3フェーズで各約1か月。2021年度・2023年度は3か月、2024年度・2025年度は約3.5か月と記載。2025年度の内訳は基礎研修04/17〜05/23、個人課題05/26〜06/23、チーム課題06/24〜07/31
- 人数
- 記事に人数の明記はない。チーム課題の編成からの推定のみ。2023年度は3〜4人×2チーム、2024年度は5人×3チーム(15名程度)、2025年度は5人×2チーム(10名程度)。GSXの導入事例ページはセキュリティ研修を『30名を超えるエンジニア』に実施としているが、新卒だけの人数かは書かれていない
- 内製か外注か
- 併用。研修の設計・運営・日々のメンタリングは社内で、基礎研修の教材も自社サービス ZEN Study(旧 N予備校)。外部はAWS研修(AWSから講師を招いたクラスルームトレーニング/Architecting on AWS・Technical Essentials)、セキュリティ研修(グローバルセキュリティエキスパート株式会社のSecuriST講座2日)、2021年度末の @t_wada の講演
- 講師体制
- 運営は社内(2021年度の紹介記事の書き手は研修担当の青木。2024年度はZEN Study/ZEN大学の教材制作者が運営メンバーに入っていた)。新卒1人につき配属先チームの先輩がメンターとして1名つき、配属後も継続してサポートする。外部講師はAWS、GSX(SecuriST認定Webアプリケーション設計士・認定脆弱性診断士)、@t_wada
- AIコーディングツール
- 不明。2021年度から2025年度までのどの記事にも、研修でAIコーディングツールを使わせる/使わせない方針の記述はない。2025年度の新卒による振り返りに『分からないものをデフォルト値のまま使う(あるいはCoding Agentに丸投げする)のではなく、こういった長考による意思決定を重ねる必要があります』という一文があるだけで、これは本人の感想であり運営方針ではない出典
- 利用条件
- 年度別の研修紹介記事には利用条件の記載が無い。Scala研修テキストのドワンゴ版(dwango/scala_text、2019年9月で凍結)は CC BY-NC-SA 3.0。ただしREADMEに例外条項があり『直接の利益を得ることを目的としない研修などに利用することは可能。直接の利益とは研修自体を実費以上の金額で提供する行為を指す。社内でのScala研修などは断りなく使ってよい』と明記。コミュニティへ寄贈された現行版(scala-text/scala_text)は CC BY-SA 3.0 に変更されている
- 公開を始めた年
- 2016年
年度ごとの公開資料
- 2025年度記事のみ2026-03-02 公開
2025年度新卒エンジニア研修レポート(書き手はニコニコQセクション配属の25新卒)。2025-04-17から07-31。基礎研修(自社サービス ZEN Study でのWebアプリ開発学習、AWS研修1週間、GSXによるセキュリティ研修2日)、個人課題(ブログサービス。React + Ruby on Rails + EC2、CI/CDはGitHub Actions、インフラはTerraform)、チーム課題(ニコニコ動画クローン。5人チーム。React + Kotlin Ktor + FFmpeg + AWS Batch)。資料の公開は無い。同じ研修を教育事業本部配属の同期が書いた記事が blog.nnn.dev/entry/2025/09/17/110000(2025-09-17)にあり、両記事は互いを参照している
公開元を開くWeb・インフラ・セキュリティ・心構え - 2024年度記事のみ2024-12-10 公開
新卒エンジニアが語る、ドワンゴの2024年エンジニア研修体験記(ドワンゴAdvent Calendar 2024の10日目)。4月中旬から7月末の約3か月。基礎研修はZEN Study(研修当時はN予備校)の教材でHonoを使ったWebアプリ開発+AWS講習(Skill Builder座学+クラスルームトレーニング、Technical Essentials)。個人課題はブログサービス、チーム課題は5人×3チームでニコニコ動画クローン(チーム名は自然人・Container Crusher・ChyawangoX)。課題図書はリーダブルコード、SCRUM BOOT CAMP、単体テストの考え方/使い方、書く技術・伝える技術、Googleエンジニアリング・プラクティス ドキュメント、TeamGeek、入門監視、達人プログラマー。サイバー攻撃の影響で個人課題期間のAWSデプロイは中止。資料の公開は無い。同じ研修を教育事業本部配属の同期が書いた記事が blog.nnn.dev/entry/shinsotsu-kenshyu-2024(2024-10-17)にある
公開元を開くWeb・インフラ・テスト・心構え・ライティング - 2023年度記事のみ2023-12-18 公開
2023年新卒エンジニア研修(新卒視点)。3か月。基礎研修はN予備校の教材でJavaScript/Express(Bot開発、予定調整アプリ)+この年から始まった外部講習 Architecting on AWS(AWSから講師、座学2日/ハンズオン3日)。個人課題はブログサービス(エンドポイント/テーブル設計、EC2ホスティング、AWSコスト見積もり、GitHub ActionsでCI、セキュリティ対策)。チーム課題は3〜4人×2チーム(チームワイワイ/Agelaste)。お披露目会で先輩・同期から実際に攻撃を受ける慣習がある。資料の公開は無い
公開元を開くWeb・インフラ・セキュリティ・心構え - 2021年度記事のみ2022-03-24 公開
2021年度 エンジニア新入社員研修のご紹介(書き手は研修担当の青木。運営側視点の唯一の記事で、研修設計の思想が最も詳しい)。目的は「仕事をしていく上でのマインドセット」と「基礎的なエンジニア力」で、即戦力化は目的にしないと明記。7〜10冊の課題図書と並行して基礎研修・個人課題・チーム課題の3フェーズ、最後にテーマ自由のハッカソン。各人に配属先チームのメンターが1名つき定期1on1。セキュリティ研修、CTOの話、「エンジニアの心技体」、年度末に @t_wada の講演「ソフトウェアエンジニアとしての姿勢と心構え」。資料の公開は無い。関連記事として21新卒の体験記 https://dwango.github.io/articles/hikamayo_rookie/ (2021-11-30。配属後研修としてScala研修3週間とAnsible研修1週間を受けた話)、教育事業側の解説 https://blog.nnn.dev/entry/2022/06/13/110000 (2022-06-13。研修担当へのヒアリングをもとにN予備校教材の活用法を説明)がある
公開元を開くWeb・インフラ・セキュリティ・心構え・その他 - 2019年度23件リポジトリ2019-09-30 公開
Scala研修テキスト(ScalaText)。ドワンゴが新入社員Scala研修のために作成し、GitHubで全文公開していた研修テキスト(全23章。Scalaの基本、制御構文、クラス、トレイト、型パラメータと変位指定、関数、コレクション、ケースクラスとパターンマッチング、エラー処理、Implicit、型クラス、Future/Promise、テスト、Java相互運用、依存性の注入によるリファクタリングなど)。HTML・PDF・EPUBの3形式。2019年9月に日本のScalaコミュニティへ寄贈され、以後は scala-text org(https://github.com/scala-text/scala_text )が維持しており、2026年も継続更新中(2026年のコミット187件、最終push 2026-09-07)。published_on はドワンゴ側リポジトリの最終push日。現行版の「謝辞」に『本資料は、ドワンゴ社が作成した新卒エンジニア向けのScala研修資料が日本のScalaコミュニティに寄贈されたものです』と明記
公開元を開くその他・テスト
確認したときの注記
【blog.nnn.dev を別ファイルにしなかった理由】blog.nnn.dev(ドワンゴ教育サービス開発者ブログ)の運営主体は学校法人角川ドワンゴ学園ではなく株式会社ドワンゴ本体である。根拠は3点。(1) フッターに『Copyright © DWANGO Co., Ltd.』、og:description が『ドワンゴ教育事業の開発者ブログ』、記事の署名が『株式会社ドワンゴ教育事業本部で……』。(2) dwango.github.io のサイドバーが blog.nnn.dev を自社リンクとして掲げ、blog.nnn.dev 側も dwango.github.io をリンクしている。(3) 決定的なのは、両ブログが同一の1つの研修を扱っていること。2024年度も2025年度も、ニコニコ事業配属の新卒が dwango.github.io に、教育事業本部配属の新卒が blog.nnn.dev に、同じ研修(同じ日課の朝読書・朝会・コーヒーチャット・振り返り会、同じ3フェーズ、同じチーム名『平成ノスタルジア』)の体験記を書き、記事中で互いを『同期の視点で書かれた記事』として参照し合っている。したがって slug: nnn の別ファイルは作らず、この1件に統合した。N高・S高との関係は、ドワンゴ教育事業本部が学習アプリ ZEN Study(旧 N予備校)を開発しており、それを角川ドワンゴ学園の N高・S高が使うという関係で、ブログのテックチームはドワンゴ社員である。【資料そのものの公開状況】年度別の記事はいずれも研修の紹介・体験記であり、講義スライド・動画・演習リポジトリの公開は一切ない。判定基準2に従い format: [article]、count: 0 とした。公開されている研修資料はScala研修テキストのみで、これはドワンゴが2016年から公開し2019年にコミュニティへ寄贈したもの。【Scala研修テキストのURLの現状】https://dwango.github.io/scala_text/ は200を返すが中身はmeta refreshのみ(145バイト)で https://scalajp.github.io/scala_text へ飛び、そこからさらに https://scala-text.github.io/scala_text/ へ飛ぶ。ドワンゴ側のPDF(https://dwango.github.io/scala_text_pdf/scala_text.pdf )は404。ドワンゴ側のEPUB(https://dwango.github.io/scala_text/scala_text.epub )は2019-09-30時点のファイルが1.9MBでまだ配信されている。リポジトリ github.com/dwango/scala_text は archived ではないが最終pushが2019-09-30で凍結状態。なお現行の scala-text/scala_text(star 494)はリポジトリID 49257875 で、初コミットは2016-01-30、これがドワンゴ→scalajp→scala-text と移管されたもの。ドワンゴ側の dwango/scala_text は2019-09-26に作り直された別リポジトリ(旧URL維持用のスナップショット)。関連リポジトリとして dwango/scala_text_pdf(PDF版)、dwango/S99(S99の解答例、MIT)、dwango/scala-sandbox(IntelliJ用サンプル)がいずれも dwango org に残っている。【網羅性の確認】dwango.github.io の記事一覧を全6ページ(47記事)とRSSで走査し、研修関連は2021・2023・2024・2025年度の4本と hikamayo_rookie のみであることを確認した。blog.nnn.dev は /search?q=研修 の全結果(22件)と /archive/2026 を確認し、研修関連は2022-06-13・2024-10-17・2025-09-17 の3本。2022年度の研修報告記事は両ブログとも存在しない。2026年度の報告は2026-09-15時点でまだ出ていない(前例では研修終了の2〜8か月後に出るため、2026年秋以降に出る可能性がある)。GitHub の dwango org の公開リポジトリ35件を一覧し、研修教材は scala_text 系のみ。speakerdeck.com/dwango はデッキ2件でいずれも『dwangoプログラミングコンテスト』の問題解説、speakerdeck.com/nnndev はデッキ1件で採用説明資料、www.docswell.com/user/dwango は404。採用note(note.com/dwango_hr)に全社研修の紹介記事があるが資料の公開は無い。【生存確認】本ファイルに載せた全URLを curl で確認済み(dwango.github.io/scala_text_pdf/ の404は本文に記載のとおり)。GSXの導入事例ページ(https://www.gsx.co.jp/casestudy/dwango.html )も内容を確認済みで、2日間の2講座を『30名を超えるエンジニア』に実施と記載
出典
- https://dwango.github.io/
- https://dwango.github.io/articles/
- https://dwango.github.io/index.xml
- https://dwango.github.io/articles/2026-02_2025_engineer_onboarding/
- https://dwango.github.io/articles/2024-12_2024_engineer_onboarding/
- https://dwango.github.io/articles/2023-12_engineer_kensyu_23/
- https://dwango.github.io/articles/2021-onboarding/
- https://dwango.github.io/articles/hikamayo_rookie/
- https://blog.nnn.dev/
- https://blog.nnn.dev/about
- https://blog.nnn.dev/entry/2025/09/17/110000
- https://blog.nnn.dev/entry/shinsotsu-kenshyu-2024
- https://blog.nnn.dev/entry/2022/06/13/110000
- https://blog.nnn.dev/archive/2026
- https://github.com/dwango/scala_text
- https://dwango.github.io/scala_text/
- https://dwango.github.io/scala_text/scala_text.epub
- https://github.com/scala-text/scala_text
- https://scala-text.github.io/scala_text/
- https://scala-text.github.io/scala_text_pdf/scala_text.pdf
- https://github.com/dwango/scala_text_pdf
- https://github.com/dwango/S99
- https://speakerdeck.com/dwango
- https://speakerdeck.com/nnndev
- https://note.com/dwango_hr/n/n84238ddad181
- https://www.gsx.co.jp/casestudy/dwango.html
この情報は ドワンゴ の公開情報に基づいて編集部がまとめたものです。更新と訂正は掲載の申請から受けます。